私たちの生活の中で何もしない時間は意外と少ないものです。食事をしたり、洗濯や掃除をしたり、お風呂にも入ります。仕事に行く人もいるでしょう。TVを観たりSNSをチェックしたり電話やメールをしたり…。

私たちはは常に何かをしています。

体を動かしていなくても考え事をしている時間は、脳が忙しく働いていて、実は休めていないのです。忙しい毎日が続くと体も心も疲れてしまいます。そうなるといつもならできることができなくなってしまったり、考え方がマイナスになってしまうこともあります。

「忙しいことは充実していること」というイメージがあるかもしれません。何もしないでいると怠けているように感じたり、何かしていないと不安という方も多いと思います。そのため、隙間なくスケジュールを埋めたくなってしまったりします。

しかし、心にも体にもそして脳にも何もしない時間は必要です。インプットした情報を脳が整理するのは、ぼんやりしている時だと言われています。ボーっとした後は頭の中が整理され、頭も気持ちもスッキリするものです。何もしないことで効率やひらめき力もアップする効果もあります。

「ボーっとすること」はとても大切なことですが、毎日の生活があったり、何もしないことへの不安があったりするので、私たちの生活の中には「何もしない時間」はあまり多くありません。

何もしない時間は意識しないと作れないのです。

たとえ短い時間でもいいのでいつもの生活の中にボーっと過ごす時間を作っていけるといいですね。

そして、何もしないでボーっとすることは案外難しいものです。

まずは、目を閉じてゆったり過ごしてみましょう。この時、情報を遮断するのがコツです。スマホやテレビを消しましょう。小さな音でゆったりできる音楽を流したり、好きな香りを嗅いだり、部屋の明かりを少し暗くするのもいいでしょう。アイマスクを使うもの方法です。最近は目元を温めるシートが売られているのでそれを使ったり、逆にタオルを水で濡らして目を冷やしても気持ちがいいです。

無理に何かを考えたり、考えないようにするのではなく、脳が感じるままに過ごすイメージです。「今日は暑いなぁ。」とか「風が心地いいなぁ。」「遠くで鳥が鳴いているなぁ。」などということをぼんやり感じてみましょう。季節がいい時は窓を開けるのもいいですね。

たまには、ボーっとしてみませんか?